京都地域力ビジネス(京都ちーびず)セミナー(in城陽きらっとコミュニティカフェ)
「ちーびず継続計画の作り方!(第3回:計画のたて方)」

 平成29年2月14日(火)、城陽市にある「きらっとコミュニティカフェ」で、京都地域力ビジネス(京都ちーびず)セミナー「ちーびず継続計画の作り方!」が開催されました。参加者は一般参加、京都府、中小企業診断士合わせて9名でした。
 今回は3回シリーズの3回目「計画のたて方」です。簡単に前回までの復習の後、「ちーびず継続計画書」の書き方とそのポイントの説明、 そして、実際のちーびず実践者より現在進行形のリアルなお話をしていただき、さらにそれぞれの計画作成、そして発表をするという盛沢山な内容でした。

1.実践者の秦さんのお話

 今回の実践者、京田辺市在住の米粉インストラクターとして秦伸子さんはグルテンフリー(小麦粉のたんぱく質を含まないもの)の米粉パン・菓子の製作・販売や、料理教室を開催されています。始めたきっかけは、ご自身のお子様がアレルギーの課題を抱えていたこと。3年ほど前から、食事改善からの体質改善についてご自身で勉強され、小麦粉を使わないパンやお菓子を製作し販売を始めました。地域のイベントに積極的に参加する中で、つながりができ、持続的な運営ができるようになったということでした。FACEBOOKやブログでの発信も積極的で、お手本になるヒントがたくさんです。発信のポイントは等身大の自分自身の子育てや日常の話題も盛り込んで、自分自身を知ってもらっていること。世の中に良いものを広げていきたい思いで、つながりを大切に共感者を広げておられることがわ分かりました。特に、今回の参加者の方々は、食関連のちーびずを計画されている方やこれまでの経験から食品加工に詳しい方も多く、様々なアドバイスも飛び交い、秦さんの実践内容に対する関心は非常に高く有意義な時間だったようです。
 お話の後、本日の試食として、グルテンフリー食パンに、動物性油脂を使わないヴィーガン(※)バターを添えたものと米粉のカップケーキがふるまわれました。ふっくらモチモチで普段店頭などにある米粉パンとは違った食感と味わいに皆さん驚かれていました。(※ヴィーガン=ベジタリアンの中でも、最も肉、魚介、卵、乳製品、といった動物性食品を一切摂らない人たちのこと)


2.中小企業診断士の「計画の立て方」のお話と、発表会&交流会

 今回、初めて参加の方もおられたため、第1回、第2回の復習を簡単にした後、経営計画作成のポイントをお話ししました。コンセプトをぶらさず、5年後or3年後にどうなっていたいかをイメージして、数値計画と整合する行動計画を考える、そこから逆算して今できることを落とし込んでいくことが大切です。限られた時間の中、お互いの情報交換を進めながら、頭と手を精一杯働かせて、計画書に記入を進めました。発表では、コンセプトと5年後or3年後の目標をもりこんだ発表をしてもらいました。目標を設定して、数字を考える作業を実際にすることで、必要な費用の詳細を考え、行動すべきことが見えてきた方もおられました。参加者の進捗段階はそれぞれですが、参加者の皆さんが地域の情報に精通している方々で、価値のある情報交換の場となり大変充実した時間となり、各自の持つ課題や共通点からの学びも多かったようです。今回の計画作成やつながりが、ちーびずを進めていくきっかけとなることを大いに期待しています。

●平成29年3月2日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 阪本 純子

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

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