第42回 京都ちーびず応援カフェ in 久美浜みんなのふる里
~食や見守りなど、地域を支えるビジネスメニューを考える!~


 地域力ビジネス応援カフェが10月3日(月)、京丹後市久美浜町のコミュニティカフェ「みんなのふる里」で開催され26名の参加がありました。地元の店舗経営者、NPO法人や北部のちーびず推進員、京都府職員など多彩な参加者が、オープンして間もない久美浜の拠点でワイワイガヤガヤ交流しました。1チーム約9名の合計3チームに分かれて、自己紹介やみんなのふる里が配食サービスで提供するお弁当の試食などを楽しみつつテーマに沿ったディスカッションを行い、地域のこれからの在り方について熱心に語り合いました。

1.久美浜みんなのふる里の紹介と配食サービスお弁当の試食

 みんなのふる里は2016年の8月からコミュニティカフェとしてオープンし、地域にこれまでなかったそば・うどんやワンコインで選べるお惣菜などのメニューを提供しています。地元産の野菜やお米にこだわった安心・安全のお弁当を地域の高齢者に配食し、サービスを通じて「心」を届けることを大切にしています。今回、参加者は窓からの見事な景色や会話を楽しみながらお弁当の試食をし、食後には地域で代々伝わる製法の甘酒も特別に提供されました
代表の安井さんのお話では、みんなのふる里を立ち上げるにあたり、事業を継続するために事前に入念な事業計画をたて採算ラインを明確にし、質の高い料理・サービスを実現しながら適正な賃金で地元の雇用に貢献できるように安売りしない価格設定をしています。そして既にランチ営業と配食サービスで収支トントンを達成し、配食サービスの目標1日30食に向けて着々と地域での認知度向上に努めています。
また、安井さんが設計事務所を経営していることから新築した建物にも随所にこだわりを見せ、熊本の小田杉を使用した数寄屋建築に漆喰の壁や4層構造の屋根など、カフェに滞在する方たちが快適に過ごせる環境づくりを徹底しています。

2.各グループでの交流と熱心な意見交換

 食後には、地元で長く愛されている牧場・工房やカフェ経営者、まちづくり団体、空き家再生を中心とする設計事務所、地域密着の介護福祉施設など様々な参加団体が『食や見守りなど、地域を支えるビジネスメニューを考える!』をテーマに意見交換をしました。
各班からは空きスペースを活用して地域の子育てママとの連携や空き時間の夜間利用者、市民教室開催者などをレンタルオーナーメンバーとして募集するなどのアイデアや、コミュニティの質をあげるためのちーびず等団体同士でのコラボプロジェクト促進、地域の伝統を活用・維持するための布草履づくりや味噌・麹づくりのワークショップ企画など、さまざまな意見が出ました。
今回の応援カフェでは新しい拠点を地域が歓迎しコラボの機運が高まるとともに、参加者それぞれが地域で何ができるかを再度考え直す良い機会になり、今後の久美浜の活性化への動きがおおいに期待できる一日となりました。



【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 松下 晶

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

京都ちーびず(京都地域力ビジネス)