第70回 京都ちーびず応援カフェ&交付金説明会 in 宇治市


 地域力ビジネス応援カフェ&交付金説明会が5月11日(金)、宇治市御蔵山(おくらやま)商店街近くにある「カフェ クラリネ」で開催され19名の参加がありました。京都府地域力ビジネス課 長友課長の挨拶の後、「カフェ クラリネ」の西村聡美さんのお店の紹介、続いて京都府地域力ビジネス課の堀口主任から地域力ビジネス交付金の説明がありました。その後、会場に展示されたちーびず製品や三部式ドリッコきもの、府庁ちーびずプラザの紹介が南丹担当のちーびず推進員 竹嶋さんから行われました。昼食にお店のランチをいただき、参加者による自己紹介を交えながら、「暮らしを支え合うちーびず」をテーマに3つのグループに分かれて活発で自由な意見交換が行われました。

1.カフェ クラリネの活動紹介

 会場となった宇治市御蔵山商店街近くにあるカフェ クラリネの店長 西村聡美さんより、活動内容をご紹介いただきました。
 2、3年前にカフェをオープンされ、昼間のカフェ営業を中心として週末には予約制で夜も営業を行っていらっしゃいます。お店の名前は西村さんがもともとクラリネットをやっていらしたから「カフェ クラリネ」。助け合いながら働ける槇島のコミュニティカフェ「Reos槇島」で3年ほど料理長をされ、独立して小学校や幼稚園に近いこの地でお店を開かれました。子育て教室、認知症カフェ、地域サロン、演奏会などを実施され、近くの高齢者の方々や子育てママさんたちの地域交流の拠点となっています。



2.地域ビジネス交付金の説明

 引き続いて、京都府地域力ビジネス課の堀口主任より、<ちーびずプログラム>、<ちーびず地域の支え合い推進プログラム>の説明を、具体的な事例に基づいて紹介していただきました。宇治田原町では町民と役場がアイデアを出し合い、鶴の子柿(渋柿)の規格外品を活用した無添加の「柿酢」の開発に交付金が活用されました。
 また、交通が不便な南丹市美山町では、女子グループが食の宅配サービスを実施し、備蓄・流通上の要望を受け旬野菜の惣菜の真空パックを開発、好評を得ています。真空パック機の購入に交付金が活用されています。

3.グループ意見交換会・交流会

 3つの班に分かれて「暮らしを支え合うちーびず(地域ビジネス)について考えよう」というテーマで、自由に意見を語り合いました。
 簡単な自己紹介のあと、私の属したグループではカフェ クラリネの西村さんも交え、カフェ クラリネの有効活用案も含めて意見交換されました。買い物難民のお年寄りの方や配食サービスは味気ないなど、それぞれの方がお持ちのお困りごとが点として存在していて、世代を超えた連携・共有化がなされていません。子育て世代とシニア世代が一緒になにかできる場所、近くにいる人から教えてもらったり教え合ったり、また地元で定年後に野菜を栽培したりしている方がいるので野菜の販売などで、それがキッカケとなりいろんな人が集まる場にできればいいですね。
 また料理教室や、たまたま今回の参加者に麹に詳しい方がおられたのでそのセミナー、ワークショップなどを継続的に、ちーびず推進員等と連携して展開していけばどうかという意見も出ていました。みんなに出てきてもらってワイワイそのキッカケになれば素晴らしいです。
 「コミュニティカフェ」という位置づけなら地元の人を中心に楽しめるような場の提供が望まれます。それ自体がしんどいと続きません。笑って楽しく交流でき、つながりを広めていくことが大切です。
 最後に今回集まった方々はとても素晴らしいみなさんでした。それぞれの力を合わせ、良い活動、良いアイデアを個人に留めるのではなく広げていき、地域の中に、さらにはそれ以外にも共感者を増やして行ければ素敵ですね。いろいろ問題も出てきますが、一つひとつ課題を発見し改善を繰り返して、次に繋げ共感の輪を広げていきたいものです。


 

●平成30年5月15日掲載【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 藤井 健志

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

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