地域力再生コラボカフェ~まちあるきで仕事をつくる
地域活動を継続するための新たな仕組みを考えよう

 平成27年10月13日(火)「地域力再生コラボカフェ」がルビノ京都堀川で開催されました。
 今回は、京都府庁女子ちーびず応援チームの府民力推進課メンバーが、地域活動する人たちに、ビジネス的手法の「ちーびず」化で活動を継続することについて学んだり考えたりして欲しいと地域力ビジネス課と共同で開催。活動の中でも関心が高い「まちあるき」をテーマに、105名の参加者が講演を聞き熱心に意見交換しました。
 12グループに分かれての意見交換の後、山田啓二京都府知事が参加。各グループの発表を聞いてご講評とご挨拶がありました。

1.講演:「観光まちづくりが仕事になる"ほんまもん体験のすすめ"中小企業基盤整備機構 刀根 浩志 氏

(要旨)ツーリズムサービス開発の基本は場所・空間の提供から「心の高まり・感動・癒し」など価値の提案へ、そして「波長の合う顧客づくり」へと変化している。
 観光ビジネスによる価値創造の考え方のポイントは地域資源をみがき、おもてなし人材を発掘し、
時代のニーズと顧客目線でサービスを創造することで、おみやげは「語れる」が重要である! 
 女性と高齢者の創造が求められており、増加中である。ポイントは生涯現役・女性活用であり、まちの担い手になれることができるかが大事である。

2.12のグループの意見交換「参加者目線でちーたびを考えてみよう」

 手法は、「京都ちーびず応援博ガイドBook」の「プレミアムちーたび」「ちーたび」全29件の中から、参加したいものを、①体験内容 ②キャッチコピー ③写真 ④価格帯 ⑤ガイドさん、の5つの指標から選び、作り手ではなく参加者目線のポイントについて意見交換しました。
 会場では、福知山市三和町の新たな特産トマトジュースの試飲や、丹後ちりめんの新作小物等の展示販売もあり、地域や分野を超えた交流も深まっているようでした。

3.山田啓二京都府知事の講評・あいさつ

 最後は12グループの発表を聞いて、山田知事より講評。
 「人の好みはバラバラだからそれぞれのちーたびが意味があり、有効である。どれが一番かはなかなか決められない。今は観光が元気であり、外国人向け居合切りなどの体験ツアーが人気だったりする。どういう人にどうアピールするかが大切。地域創生のために地域力再生活動はこれから注目を浴びる。京都が元気になるために『ちーたび』に参加してもらいたい」と話された。

  ●平成27年11月11日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 久保憲司

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

グループ意見交換会レポート 1班

 ~デイッスカッションでコンテンツアップを!~
 デイスカッションでは「体験が中心のコースは、どのような体験なのかを象徴したイメージ写真をセレクトして掲載することが重要では?」との声があり「評価する際に、自分の知っている人が関与しているなどの事情があれば評価に関係してしまう」との声もありました。
 「2,000~3,000円台のコースは体験中心なのでこのようなまとめ方で良いが、12,000円コースはやはり料理の内容が気になる。現状では写真で判断するより仕方ないが料理がイメージ写真なので内容が分かりにくい。表現の仕方でまだまだ改善の余地はありそう」という意見がありました。
 また「この冊子がどうしたら一般府民にわたるかの工夫が要る」という声も多くありました。
 ~地域の再生を目指して~
 今回はちーたびの広報ツールのコンテンツアップという手法で地域の再生・活性化についてデイスカッションしました。
 ちーたびのコースの内容を見ても京都府各地域での体験を通じて新たな繋がりが出来る、今まで隠れていた地域資源がみつかるなど確実に効果が出ている感があります。
 カフエの最後に山田知事が挨拶され、介護・買物等は地域の事業を知っている者が行うのが効率的であり地域団体の役割が今後クロスオーバーしていくべきとの言葉もありました。
 会場にはちーびず関連商品の展示、及び、食品関連の試飲コーナーも設置され、実際に商品に触れることで出来て、実り多いちーびずカフエとなりなました。
  【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会  西河 豊

グループ意見交換会レポート 9班

 ~指標は「キーワード」~
 自分が「参加したいちーたび」と「その理由」を中心に意見交換を行いました。
 プレミアムちーたびからは「村おこし丹波亀岡『夢コスモス園』(花がきれい、秋らしいか ら)」、「吹きガラス体験(行きやすいから)」が、京都ちーたびからは「野田川に帰る鮭に出会うちーたび(生き物との触れ合いが好きだから)」、「インターナショナル"きづな旅"(地元だから)」「老舗醤油店を巡る旅(本物に触れたいから)」がそれぞれ選ばれました。選ぶ指標は圧倒的にキーワード(いちおし)でした。価格やガイドさんという理由は見られませんでした。
 ~フリートーキング~
 ホームページやSNSは若者向けには有力だが、ご年配には不向きである。ご年配に向けた告知方法が課題である。
・「プレミアムちーたび」の吹きガラス体験(NO.05)は、ガラスを吹いている写真があればもっと良かった。
・本物に触れられるだけでなく、やはり「食べ物」がないと・・・、などなど活発な意見交換もなされました。
 この秋も、素敵なちーたびがたくさん企画されました。プレミアム商品券を持って、ぜひ参加してみてください。
  【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 山脇康彦

グループ意見交換会レポート 10班

 ~選ぶポイントは様々、内容重視~
 選ばれた「ちーたび」は様々。選んだ理由も「趣味と合っている」「仕事に通じる」「キャッチコピーや写真に引きこまれた」など様々でした。
 ちなみに理由を指標でみると①内容②キャッチコピー③写真④ガイドさん⑤価格帯の順でした。
 ~「京丹後竜宮プロジェクト」~
 グループ意見交換会には「京丹後竜宮プロジェクト」の代表を務める池田さんが参加されていたこともあり、議論を深めるため「京丹後竜宮プロジェクト」について意見交換しました。
 「京都ちーびず応援博」では「間人の美味しい楽しい路地めぐり(プレミアムちーたび)」と「青の洞窟・愛の洞窟探検プラン」が紹介されています。
 「青の洞窟・愛の洞窟」や「セコ丼」などの写真からは「綺麗で女性が喜びそう」「おいしそう」「外人の方が喜びそう」など、好意的な感想が多く出され、改めて写真の持つ「伝える力」を感じました。
 一方で「少し総花的になってしまっていて、もう少し詳しい内容が欲しかった」との感想も・・・そこで、限られた紙面の中でどうすれば伝えたいことを表現できるのか?より魅力的な発信方法を検討しました。
 「伝えたいお客さんを具体的にすることで内容が絞られ、より詳しく伝えることができるのでは?」「人にスポットを当て、地元の方の写真を多く載せることで街の温かみも伝えられるのでは?」などの提案が出されました。
 最後に池田さんは、「路地ごとに顔の変わる漁師町、そんな間人の魅力を一番伝えたかった。」とおっしゃっていました。
 迷路のような路地や活気に満ちたセリ、そして間人ガ二をはじめとした新鮮な海鮮料理・・・そんな魅力を聞いているうちに、私も「ふらっと出かけてみたい・・・」そんな気持ちになりました。
  【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 鬼頭靖彦

グループ意見交換会レポート 12班

 ~体験重視~
・体験内容重視の意見が多かった。具体的にはカニ・マッタケ・武将めしなどの食に興味を持たれた。
・選んだものは全員がばらばらであったが、プレミアムちーたびが人気であった。
・写真にひかれて、自分もやってみたい体験に興味を覚えた。
・キャッチコピーや行程がわかりやすいものに、人が集まりやすい。
・健康を意識した添加物の入らない食べ物や山野草の体験を入れたら人が集まる。
 ~「食」は重要~
 やはり"食"は重要な要素であり、興味のあることでやったことのない体験をできるものに人は集まる。
 見せ方は写真が大事であり、行程内容はわかりやすくすることにより、興味がアップする。
  【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 久保憲司


 

京都ちーびず(京都地域力ビジネス)