第67回 京都ちーびず応援カフェ in 福知山 三和 夕焼けマーケット

 京都地域力ビジネス応援カフェが2月23日(金)、福知山市三和町 農業振興センターにて開催されました。丹波みわ活性化協議会、三和町、京丹波町の皆さんをはじめ、福知山商工会三和支所の職員、ちーびず推進員、京都府職員など多彩な参加者約30名が集い、活発に交流しました。今回は、丹波みわ活性化協議会の「夕焼けマーケット」の取り組みの紹介と、マーケット活性化のためのアイデア出しを行いました。また、NPO法人京小町踊り子隊プロジェクトの岩崎裕美氏より、「3部式ドリッコきもの」の紹介があり、参加者全員で試着体験を行ないました。

1.「夕焼けマーケット」の活動紹介 丹波みわ活性化協議会 代表 三崎 要 氏

 丹波みわ活性化協議会 代表 三崎 要 氏より、「夕焼けマーケット」の活動について、説明がありました。
 「夕焼けマーケット」は、三和町千束の学校給食センター建設計画跡地で、丹波みわ活性化協議会が仮設テントで農産加工品を販売する取り組みです。これは、跡地での直売所建設につながる社会実験で、平成28年11月から2年間の予定で行っています。販売結果を受けて市は今後の施設建設を検討するということです。マーケットは毎月三回、3のつく日に開催され、地元の農家らが出品、地元産の野菜や果物、豆腐や味噌などの加工品を販売しています。物品販売のほか、市商工会女性部三和支部による紙芝居の上演などのイベントも開催し、地域住民の交流の場となっています。
 三和町では、町内唯一であったスーパーマーケットが閉店し、地域住民、特に高齢者からは日常の買物が不便になるとの声が上がっており、住民生活への支障が懸念されています。「夕焼けマーケット」が一定の成果を上げることで、地域住民の買物に対する不安を解消するとともに、地場産業の活性化と賑わいの場を提供することができると考えています。今後更に地域一丸となってこの活動を盛り上げ、地域の発展に繋げていこうとしています。



2.3部式ドリッコきもの体験  NPO法人京小町踊り子隊プロジェクト 岩崎 裕美氏

 次に、NPO法人京小町踊り子隊プロジェクトの岩崎裕美氏より、「3部式ドリッコきもの」の紹介がありました。その後、参加者全員で実際にドリッコきものの着付け体験を行いました。3部式ドリッコきものは、長年、着物に親しんできた岩崎氏ならではの着眼で開発され、改善・改良を重ねて商品化を実現したものです。これからも、お客様の様々な意見を反映させて、絶えず進化をし続けて、より良い商品づくりに取り組んでいくとのことでした。
 試着体験では、参加者の皆さんに実際に3部式ドリッコきものを着てもらい、着付けの手軽さを体感してもらいました。参加者の皆さんからは、「最近着物を着る機会がほとんどなかったが、こんなに着やすいとは思わなかった」「是非1着欲しい」などの声が上がっていました。

3.グループによる意見交換会

 最後に、グループに分かれて、①3のつく日の「夕焼けマーケット」を盛り上げよう! ②3部式ドリッコきものを楽しもう! をテーマに熱心に語り合い、下記の意見が出されました。
 マーケットで販売する商品としては、
・「ここに来なければ買えないもの」を数多く取り揃え、他との差別化を図る。
・季節・期間限定のもの、例えば黒豆、イチゴ、ぶどうなど、希少価値があっておいしいものをそろえて、アピールする。
・三和産にこだわらず、福知山産など、エリアを広げて品種を増やす。
・食材を販売するだけではなく、これらを使った料理を提案し、食べてもらえる場所を提供する。
 ドリッコきものとのコラボのアイデアとしては、
・三和町のオリジナル柄をデザインして、地元の人にモデルになってもらい、ファッションショーを開催する。
・ドリッコきものを着て買い物に来たお客さんに対して、割引やプレゼントなどの特典を与える。

 今回の応援カフェでは、実際にマーケットで買い物をしながら、「お客様目線」で今後の「夕焼けマーケット」はどうあるべきかについて、参加者全員でディスカッションをすることが出来ました。
 今後皆さんの活動がより活発化し、直売所開設の実現に向けて新たなステップアップが期待できる一日となりました。


 

●平成30年3月22日掲載【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 梅林 守

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

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