ちーびず継続計画の作り方! in 京都府庁
~第2回:お金の使い方~

 ちーびず継続計画の作り方!第2回:お金の使い方が1月25日(水)京都府庁 旧本館2階会議室で開催され6名が参加。まず初めに、ちーびず継続計画の作り方についての座学を行いました。その後に参加者同士で意見交換をし、交流を深めました。

1.ちーびず継続計画の作り方!第2回:お金の使い方 講師 小松﨑哲史

 京都ちーびずのポイントは、①府民自らが取り組むこと、②多様な主体と連携協働して取り組むこと(つながり)、③ビジネス的な手法により仕事や新しい働き方を生み出して、地域の課題解決(地域づくり)の継続を目指す、の3つです。この3つのポイントをしっかり理解していないと、しっかりしたちーびず継続計画書を作成することができません。
 講義では、売上と費用の関係について説明しました。ビジネス向けの説明ですと、費用には売上に比例して増減する変動費と、それ以外の費用である固定費があり、利益を増やすには①売上を増やす、②変動費率(変動費÷売上)を下げる、③固定費を減らす、という3つのアプローチがある、という話をするのですが、ちーびずの場合はこの説明だとちーびずの本質を捉えることができません。通常のビジネスの目的は営利を追求することで、そのために利益を残さなければなりません。一方で、ちーびずの目的は地域の課題解決(地域づくり)で、この目的の違いがちーびずの本質です。そして、この目的を達成するための手段として、ビジネス的手法による利益を得る必要があります。この利益は、売上から変動費を引いて、さらにビジネス的手法に関する経費を引くことで計算します。この利益を団体の活動の源泉となり、地域の課題解決(地域づくり)や団体の活動の管理のために使うことになります。
 人やものに効果的にお金を使うにはどうするかという問いに答えるには、何をもって効果的か?ということかがわからないといけません。ちーびずでは、地域の課題解決(地域づくり)という目的の達成になることが効果的であるといえます。故に、人やものに効果的にお金を使うためには、団体の活動の目的をしっかりと持つことが重要であるといえます。


2.意見交換会

 意見交換会後に、参加者の方々から「いろいろ京都で活動されている方がいておもしろい」「ワークは自分の活動を人にわかっていただけるよう言葉にする練習にもなりました」「みなさんのお話を伺えるとても良い機会になりました」「ちーびずの内容がわかりました」といった感想が寄せられました。交流会で参加者同士の交流が深まることで、さらにちーびずの環が広がることを確信した次第です。

●平成29年3月23日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 小松﨑 哲史

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

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