京都ちーびず起業セミナー in 城陽市

 2016年1月20日、城陽の「きらっとコミュニティカフェ」にて、京都ちーびず起業セミナーを開催しました。参加者は4名で、中小企業診断士からの経営理論のお話とちーびずの先駆的実践者の事例紹介を通じて学びを深めました。
 地域での活動をすでに実践されていたりこれから立ち上げようと考えていたり様々な立場の人が参加されていましたが、講義を真剣に聞き質問も積極的に行い、相互に活発な意見交換も行われ、セミナーをしっかりと吸収しようという強い意欲が感じられました。

1.京都ちーびず起業セミナ―「利用者を増やす」編   講師 松下 晶

 京都ちーびず起業セミナー「利用者を増やす」編 『あなたの活動を支えてくれるファンづくり』の副題でマーケティングの考え方と、それをどのようにちーびずに応用するか、ということを説明しました。特産品などの商品開発において最も大切な「顧客」に求める価値を提供すること、利用者との関係性の2つの軸からの作り方、「共感される事業価値」をどのようにアピールすれば様々な団体や人と地域の中でつながることができるか、などの考え方の枠組みを紹介し簡単なワークを通じてそれぞれの活動に置き換えて考えていただき、基本的な事柄を理解していただきました。

2.体験談お話と見学  健幸プラス 代表取締役 大濱育恵氏

 健幸プラスは伏見区向島で、「塩味に頼らないお弁当」というコンセプトで体に優しく美味しいお弁当を高齢者などに宅配する配食サービスを展開しています。7年ほど前に病院向けの配食サービスとして始めましたが病院の医療法人化に伴い病院向け事業からは撤退し、地域の一般高齢者を顧客とするようになりました。
 それまで地域との関わりを持てずにいたことを課題として捉えていたため、地域の寄り合いに参画し見守りサービスの提供もするなど様々な取り組みで地域に密着して活動の輪を広げています。プロモーションの手段としてHPやFacebookも積極的に活用し、ITに不慣れな高齢者はなかなか見ることが難しいですが高齢者のご家族が情報を受け取り注文していただくことも多いそうです。また、「健幸菜園」と題して地域の方が菜園作りに参加できる畑を運営して、参加者に土に触れる楽しさを感じてもらいその活動をFacebookで発信することもしています。
 これからも健康をテーマにしたカフェイベントの開催や、地域包括支援センターや病院とも連携しながら地域と地域医療をつなげる取り組みの推進などを構想しており、配食サービスを軸にそれだけにとどまらない事業を展開して、高齢者が地域で安心して暮らせるように「地域の健康」をプロデュースする役割を担っていきます。

  ●平成28年2月4日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 松下晶

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

京都ちーびず(京都地域力ビジネス)